一般社団法人 全国住宅技術品質協会

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事業活動

住宅の購入や地盤に関する意識調査

全国1,300名の消費者、建築事業者を対象に、住宅の購入や地盤に関する意識等について調査を行いました。この調査により「防災に対する意識」を中心に「住宅購入時、地盤改良工事に意識すること」など、両者における情報ニーズ・ギャップを明らかにすることで、今後の適切な情報提供の推進を図ってまいります。

【調査対象】
・戸建て住宅の購入を具体的に検討、または直近2年以内に戸建て住宅を購入した消費者
・建築事業者

消費者向け調査結果(n=800)

1 地盤についての認知

ほとんどの項目について、「知っている」と回答した人が5~7割。「詳しく知らないが、聞いたことはある」まで含めると8~9割にまで達する。

2 現在の住宅や購入予定地の地盤は安心か

消費者の72%が「安心」と回答し、その理由として「安全な地盤であることを把握しているから」が最も多かった。一方、28%は「不安」であるとし、「安全な地盤であることを把握していないから」を理由としてあげる人が最も多かった。

3 もし、地盤改良工事を行うとしたら

もし地盤改良工事を行うとしたら、「内容を吟味してより安心感のある工事を選ぶ」が50%、次いで「住宅会社の勧めに従う」42%、「コストが安い工事を選ぶ」は8%となった。

建築事業者向け調査結果(n=500)

1 地盤や地盤改良工事に関する施主の意識変化(直近1年)

建築事業者から見た施主の地盤や地盤改良工事に関する意識は、直近1年で「高まった」とする人が52%で、「高まっていない」の11%を大きく上回った。

2 地盤・地盤改良工事を施主へ説明する際のツール使用状況

「ツールは使わない」と回答した21%以外は、地盤・地盤改良工事を施主へ説明する際に、何らかのツールを使っている。

3 地盤の液状化の不安

液状化について「正確に説明することができる」人は28%に留まり、正確に説明できない人は72%に上る。

消費者・建築事業者 共通調査結果(n=1300)

1 戸建て住宅購入の際、気にすること

戸建て住宅購入の際に消費者が気にする項目と、建築事業者から見て消費者が気にすると思う項目は、両者とも「地耐力(地盤の強さ)で7割。両者で差(ギャップ)が大きいのは、「浸水の可能性、標高」、「地震の揺れやすさ」、「土砂災害の可能性」となっている。

2 災害や防災・地盤、地震に関する意識

災害や防災・地盤に関する意識の高さは、消費者64%、建築事業者68%。また、直近1年の地震に関する意識の変化については、「高まった」とする消費者は69%、建築事業者からみると60%。消費者も建築事業者も意識が高く、さらにこの1年で高まったとしている。

3 地盤の液状化についての説明

地盤の液状化について「説明があった」とする消費者は48%。一方、「説明している」と答えた建築事業者は66%。説明をしていない理由として「知識や情報が足りないから」が41%、「施主に説明を求められないから」が36%となっている。

(一社)全国住宅技術品質協会「住宅に関する調査報告書」調査概要
  • ■調査主体  (一社)全国住宅技術品質協会
  • ■調査手法  Web 調査
  • ■実査機関  株式会社クロス・マーケティング
  • ■調査エリア 全国
  • ■調査対象者 消費者 800s
    全国の男女 20~69 歳
    【検討者】戸建て住宅の購入について、具体的に検討している人 600s
    【購入者】直近過去2 年以内に、戸建て住宅を購入した人 200s
    建築事業者 500s
    全国の男女 20~79 歳
    現在、建築業者や住宅設計事務所等に勤務し、住宅(戸建て)の営業・販売または設計・工事に携わっている人
    または、直近過去3 年以内に建築業者や住宅設計事務所等に勤務し、住宅(戸建て)の営業・販売または設計・工事に携わっている人
    ※人事や総務・経理など、直接施主(オーナー)とやりとりしないバックオフィスの人は対象外
  • ■調査期間  2017年1月18日(水)~ 2017年1月27日(金)